終戦記念日を前に
子供の頃、戦争の番組や写真を見ることがとても嫌でした。
人が死ぬ姿や怪我をする様子、自衛隊のヘリが飛ぶ様子すら嫌で仕方なかったです。
長崎の修学旅行でも、怖くて資料館には入れなかった。
親の教育で、戦争の童話をよく聞かされていたからかもしれない。
でも、変わったと思うことがある。
今は展示や番組も結構見るようになった。
子供は怖がるけど、私は見る。
なんでかなと思ったら、たぶん歳をとったこともあるけれど、子供がいるからかもしれない。
自分1人の時は自分のことだけ考えればよかった。
でも、あの写真の子供が、今私と手を繋いでいる子だったらと思うと、目が離せなくなる。
戦争は子供が起こすことじゃないんだよね。
なのに、子供が犠牲になる。
そんな当たり前のことを、子供と暮らしてようやく実感できている。
戦争は怖いことだし、悲しいことだということは、やっぱり子供に伝えなくてはダメだと思う。
大人になると、プライドとか建前とか見栄で、根本的な恐怖に蓋をしてしまう。
怖いことは怖いと認めて口に出せるようにしないと、やっぱり世論に流されて、悲しい結末になると思う。
次の世代に伝えるって、どうしたらいいのか、仕事でも家でも考え中です。